◆何となく就職 〈大学卒業後、外資系コンサルティング会社へ。仕事の中身がよく分からないままの就職だった〉 大学時代に米国留学して、帰国後は厳しい父親の命令でまた寮暮らし。エネルギーが余っているのに、どこで発散していいか分からない。社会に出たら、がむしゃらに働きたいと思うばかりで、何をやりたいのかまったく分からない状態でした。 マッキンゼーに入ったのだって、何となく格好いいと思ったからです。アホですよ。(自分の会社に)そういう学生が入社試験を受けに来たら落としますよ。 だから入ってびっくり。最初の仕事は「日本のモーゲージのセキュリタイゼーションの信用性を分析せよ」。「日本」という言葉以外、意味が分からない。「住宅ローンの証券化」のことだと理解するのに丸1日かかりました。 毎日、午前9時から明け方の午前4時ごろまで働いていました。非常に出来が悪く、自分があまりに付加価値を生み出せていないことが