父の教え「努力を続けた人が天才」 モーグルのスピードとアクロバティックな技に魅せられ、世界一を目指すため長野にやってきた18歳がいる。杉本幸祐選手(松本大1年)だ。静岡県袋井市出身。モーグルのために中学で大町市に転居した。 高校はモーグルで上村愛子選手を輩出するなどスキーで伝統の白馬への進学も考えたが、通学面を考え地元の大町北高へ。中学時代からSAJ(全日本スキー連盟)B級公認大会に出場し始め、高2のとき新潟・松之山のA級大会で初優勝。「予選は良くなかったけど、決勝はスピードを出していくしかないと思い、コークスクリュー720を使った。着地のときもピタッとして、滑っているときから“来た”んじゃないかと思った。第2エアを跳んだときの踏み切りがベストで、体がふわっとして今までにない新感覚でした」。 同じ時期、全日本メンバー(ジュニアB)に選ばれ海外を経験。レベルの差を痛感した。「日本のA級で通用