クアラルンプール国際空港で殺害された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が襲撃から十数分間は自力で歩行し、意識がしっかりしていた様子が、フジテレビの番組が報じた映像から明らかになった。犯行から27分以内に容体が急変しており、専門家らが着目している。 映像では13日午前9時ごろ、正男氏が自動チェックイン機に到着。直後にドアン・ティ・フォン容疑者とみられる女が背後から接近。顔に手を回して正男氏の顔に何かをなすりつけた。 犯行6〜7分後の映像では、正男氏が空港の案内所まで歩き、警備員に話しかけるのが確認できる。「女に液体をかけられた。眼が痛い」と被害を訴えたとみられる。 異変が現れたのが襲撃から十数分後。係員に付き添われながら診療所に着いたが、足をやや引きずりながら歩いている。 27分後の映像は、正男氏が診療所から病院に搬送される模様が映し出された。この前後に撮影されたとみられる写真から、正男氏