トヨタ自動車は米マイクロソフトと組み、拡張現実(AR)を用いて自動車の整備作業を効率化するシステムを開発、10月から一部販売店に試験導入する。マイクロソフトの複合現実(MR)端末「ホロレンズ2」を使い、整備に必要な情報を空間上に表示。作業者は両手をふさぐことなく情報を検索・閲覧でき、作業効率を高められる。12月までにスポーツ車の専売店「GRガレージ」の全60店舗に導入する。 新システムは端末と独自開発のアプリケーション(応用ソフト)で構成する。販売店にシステムを無償貸与し、1年間の技術検証を実施。実店舗での運用で課題や改善点を洗い出し、システムの高度化につなげる。車両の3次元(3D)設計データを基にアプリを作成した。端末を装着すると空間上に車両情報や作業項目が表示され、スマートフォンのようなタッチ操作を空間上で行えるほか、目線や音声による操作にも対応。外部から見えない各部の部品や内部配線な