「医療行為は行いません」 「薬はないんです」 「一概にお答えは困難」 【金曜日の永田町(No.26) 2021.05.23】 新型コロナウイルスの変異種が広がり、緊急事態宣言の地域が拡大するなか、菅義偉首相は今夏の東京五輪・パラリンピックの開催について「国民の命と健康を守り、安心・安全の大会を実現することは可能だ」と主張し続けています。医療行為を受けられずに死亡する人も相次ぐなか、38~39℃台の高熱が10日ほど続いても「軽症」に分類されて見えた日本のコロナ対応の内実は--。朝日新聞政治部の南彰記者が金曜日の国会周辺で感じたことをつづります。 「何でもいいから生きていて欲しかった」 5月19日の参院本会議。新型コロナウイルスのため、53歳で急逝した立憲民主党の羽田雄一郎・前参院幹事長の追悼演説が行われました。 演説に立ったのは、党派を超えて親交のあった元自民党参院議員会長の尾辻秀久さんです