バースの退団原因から見える契約問題 拡大 よく言われるように、アメリカのビジネス社会は「契約」で成り立ち、それは「契約書」に基づいて履行される。 もちろん、プロ野球界も例外ではない。 日本に来た助っ人の中で、最高のホームランバッターの1人といえば、昭和63年(1988年)限りで阪神を去ったランディ・バースだろう。 現在も阪神ファンにはなじみが深く、バース氏もたびたび来日しては、ファンから拍手で迎えられている。 そのバース氏のすごさは5年間で200本、シーズン平均40ホーマーを打ったばかりか、通算打率3割超、昭和60年(1985年)、61年(1986年)と連続三冠王を獲得した長打力にあった。 6年目、球団とトラブルを起こして退団したが、あのまま活躍を続けていたら、どこまで記録が伸びたかわからない。 人柄もよく、日本のプロ野球に溶け込んでファンにも愛されていたバース氏が、なぜ、球団とトラブルを