MacBook Airのキーボードの分解によって,米Apple Inc.が何にこだわり,何にこだわらなかったのか,その一端が浮かび上がってきた。 Apple社がキーボード周辺でこだわったと考えられるのは, 1.筐体の薄さ 2.筐体の剛性 3.キーの周囲を光らせる 4.キーを押してもたわまない の4点だ。 逆にこだわらなかったのは, 1.部品点数 2.組立工数 3.重量 4.キーボードの交換 と言える。 こだわったポイントは一般にはトレードオフの関係にある。すなわち,薄さを追求すると剛性が損なわれる。キー周囲を光らせる機構を入れたら厚みが増す。キーボードがたわまないように支える剛性のある部材を入れたら,やはりその分,厚みが増してしまう。こうした相矛盾する目標に対して,Appleはどのような解を出したのか。 お時間のある方は,まずは国内大手パソコン・メーカーの技術者たちによるキーボード分解の模