日本のヒップ・ホップにいまなにが起きているのか? それを端的に知りたければ、7月7日に日比谷野外音楽堂で行われる一般ピープル挑発イヴェント<さんピンCAMP>に行けばいい。十数組、30名以上が出演するこのライヴは、この10年の日本のヒップ・ホップの到達点を示すものとして、そしてまた、新たな出発を記録するものとして、間違いなく後々まで語り継がれるライブになるはずだ。仕掛けるのはECD。さらに、この野音までの軌跡はドキュメント・フィルムとして、この秋以降に公開される予定。 (ミュージックマガジン1996年7月号・特集「時代を刻印する『さんピンCAMP』をめぐって」より抜粋) 読者の皆さんはご存知だろうか? 今から約20年前に『さんピンCAMP』という日本中のヘッズが熱く燃えた、一大HIP HOPイベントが存在したことを。 あの雨の日比谷野音から永い永い月日が流れ、いま民放のTV局では、キング