ナラ・シネフロが名門Warpから発表したデビューアルバム『Space 1.8』は、昨年大いに話題になった。彼女はUKジャズ・シーンとも交流があり、ハープとモジュラーシンセを奏でるカリブ系のベルギー人ミュージシャン。ガーディアン紙やPitchforkが絶賛し、ロンドンの人気ラジオ局NTSのレジデンスを務めるなど、その音楽性はすでに高く評価されているが、肝心のキャリアについては今も謎に包まれたままだ。「Space 1」「Space 2」「Space 3」……という曲名もよくわからないし、ネット上を検索しても、アーティストとしての情報や本人の発言はほとんど見当たらない。 1月14日にリリースされる『Space 1.8』国内盤CDのライナーノーツを執筆することになり、彼女に取材を申し込もうと考えた。上述したような事情もあって難しそうにも思われたが、紆余曲折を経てインタビューが実現した。自分で言うの