半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は15日、米アリゾナ州に新工場を建設する計画を発表した。写真は従業員に秘密保持の重要性を訴えるTSMCのパンフレット。2018年8月、台湾の新竹市で撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu) [上海/台北 15日 ロイター] - 半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が、再燃した米中通商戦争の中で、絶妙な立ち回りをみせた。同社は15日、米アリゾナ州に半導体製造工場を建設する120億ドルの計画を発表。これは米商務省が華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]への半導体輸出規制の強化案を公表するわずか数時間前だった。 規制が強化されれば、ファーウェイ向けのTSMCの販売も縛られる可能性がある。しかし米商務省当局者によると、米国内に工場を移すというTSMCの判断は、省内で好意的に受け止められた(編集部注:日本経済新聞