NTTはこのほど、固定電話をIP網に逐次移行すると発表した。固定電話の利用者が減少し、中継機/信号交換機が2025年ごろに維持の限界を迎える中、IP網を生かし、固定電話網を維持する方針だ。IP網への移行時期は別途公表する。 固定電話はメタル収容装置(加入者交換機)を介してIP網に接続する形。メタルケーブルは継続利用し、ユーザー宅での工事などは不要。電話機などもそのまま使える。基本料は可能な限り現状と同等の水準を維持。距離に依存しないIP網の特性を生かし、通話料は低廉化する。 固定電話が備えていた高い通話品質基準は携帯電話並みに見直すなどして効率化。マイラインなど、固定電話特有の機能は原則、廃止する。 関連記事 「フレッツ・ADSL」申し込み受け付け終了 「フレッツ・ADSL」の新規申し込み受け付けが来年6月末に終了。関連部品の製造が終了し、保守物品の枯渇が見込まれるためという。 KDDI、