塚田川の状況は複数の映像に収められていて、東京理科大学マルチハザード都市防災研究拠点の柏田仁助教は現地調査による地形データなどをもとに定点で撮影されたように映像を補正し、川の時系列の変化や流速を詳しく解析しました。 流失した住宅付近の映像を解析したところ、午前9時25分の段階では川と道路の境目が分かる状態でしたが、わずか3分後の9時28分には、境目が分からないほど濁流が広がり、流れが一変していました。 さらに、強い流れの場所も川沿いから、本来は流れのない農地へと変わり、強さを増して住宅に向かっていたことがわかりました。 ピーク時の流速は秒速5メートル余り、時速にするとおよそ20キロに達していたとみられることがわかりました。 水深は2メートルから3メートルとみられ、柏田助教は新耐震基準の住宅でも倒壊するほどの力がかかっていた可能性があると指摘しています。