『今日拾った言葉たち』で街場やメディアの声をすくい上げ批評する武田砂鉄さんと、“タワマン文学”とも呼ばれる『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』で現実とも虚構ともつかないショートストーリーを紡ぐ麻布競馬場さん。社会問題からスターの半生まで、幅広い作品を有するノンフィクションのなかで、それぞれの琴線に触れた作品を聞いた。 本記事も掲載されている、BRUTUS特別編集 合本「本が人をつくる。」は、2024年6月13日発売です!
書籍のEC事業を手掛けるMISSION ROMANTIC(東京都渋谷区)は6月7日、同じ本を読んだユーザーと出会えるマッチングサービス「Chapters書店」を正式リリースした。同社が選んだ4冊の本を、タイトルや著者を隠した上でそれぞれ推薦文を添えて毎月ユーザーに紹介。ユーザーはこのうち1冊を選び、郵送で受け取った後、同じ本を選んだ人とビデオ通話できる。価格は男女同額で月額1980円から。 本は毎月個別に設定するテーマを基に、小説、ノンフィクション、エッセイなどさまざまな分野の文庫本から選出する。ユーザーが誰とマッチングするかは、本を選んだ日付や、ビデオ通話を希望する日にちを基にランダムに決める。 ビデオ通話は1カ月に1回、毎週土、日、月曜日の午後5時から行う。制限時間は1回につき20分で、同性同士での通話も可能。連絡先の交換も認める。月に2回以上行う場合は、追加料金(1回500円から)が
金曜ドラマ『俺の家の話』(TBS系)が佳境に差し掛かっている。本作を見るにあたって、知っておくべき文学作品が『カラマーゾフの兄弟』(フョードル・ドストエフスキー/1880年)だ。ここでは、『カラマーゾフの兄弟』と『俺の家の話』の関連性をいち早く指摘していた東京都立大学・武蔵野美術大学非常勤講師で文学研究者でもある青木耕平氏が論考する。 『俺の家の話』(公式HPより) 宮藤官九郎脚本、長瀬智也主演で現在放映中のTBSドラマ『俺の家の話』は、「父殺し」の物語であるドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の枠組みを借りて描かれる「父の介護」 の物語だ──。本記事の主張は以上である。 これが無理のあるこじつけではないことを示すため、まずは『 俺の家の話』第1話の内容を振り返り、家族構成/人物相関図を確認しよう。 『俺の家の話』(公式HPより) 物語の主人公・観山寿一(長瀬智也)は、能楽の宗家にして人
去る六月に、初めての小説を上梓した。書店に並ぶだけで満足だったはずなのに、今度は反響が気になり、ある夜、自著のAmazonのレビューをたまらず覗いてしまったことがある。 「表現力が低い。あまり本読んでなさそう。」 低評価をつけたレビュータイトルが、眼球に襲いかかった。本文にも、いかに私の表現が稚拙であったか、鼻息荒く熱弁されていた。 顔も名前も見えぬところから、人格否定のような感想が投げられる。ネットの匿名性と暴力性は百も千も承知の上で、それでも直接的な反応を求めてしまうのは、ウェブライターという職業の癖だろうか。 いちいちそんなものに気を取られるなと、先輩作家には教わるが、それでも先のレビューだけは、うまく飲み込めない。「あまり本読んでなさそう。」その指摘が、過去の自分まで呪うように遡って、こだましていた。 我が家にとって読書体験は「娯楽」だった 幼少期から23歳になるまで過ごした実家の
サハリン島 作者:エドゥアルド・ヴェルキン発売日: 2020/12/22メディア: 単行本このエドゥアルド・ヴェルキン『サハリン島』は、ロシアのメディアで、この10年で最高のロシアSFと評されているSF長篇である。「この10年で最高」というのは、気軽に使うにはリスキィな褒め言葉だ。何しろ、これでつまらなかったら他のこの期間に発表されたロシアSFはいったいなんなんだ、という話になってしまう。 なので、話半分というか……、勢い余って言い過ぎちゃった人がどっかのメディアにいたのかな? ぐらいの心持ちで読み始めてみたのだけれども、いやはや……。これはたしかに、この10年で最高のロシアSFかどうかはわからないがめちゃくちゃおもしろい! 表面的な題材だけ抜き出してみれば、ゾンビ的な感染症に第三次世界大戦による終末世界化、変容してしまった世界を二人の男女が旅をするという、ありきたりなポストアポカリプス物
三体の邦訳を黒暗森林まで読んだんだけどさ ムズくね? いや俺はわかるよ?大学院で化学の勉強をしたゴリゴリの理系だから でも文系にはムズくね? 日頃からSF読みまくってるとかじゃなきゃムズくね? そもそも三体問題からして難解じゃん 俺は大学の基礎物理学の講義で勉強したけど、理系の高等教育を受けないと普通は三体問題なんて知らないでしょ?なんで知ってるの?知らなかったけど解説を読んで理解した?それはそれですごくね? 智子の話も理解できたの?低次元展開した智子の表面をエッチングしてスーパーコンピューターにするとかさあ、理解できた?無理じゃね?俺もそんなによくわかってないのに 水滴が強い相互作用で結合した物質からできてるとかさあ、わかった?強い相互作用って何かわかる?普通の物質はどんな相互作用でつながってるかわかる?俺もよくわからないんだけど 公理とかわかる?公理。聞いたことある?馬鹿にしてないぞ、
平素よりTSUTAYAをご利用いただき ありがとうございます。 2022年10月6日をもちまして こちらのページの公開を終了させていただきました。 引き続き、TSUTAYAからのおすすめ特集は以下ページからお楽しみいただけます。 特集一覧ページへ
パブリックドメインとなり、社会の共有財産になった。 ネット上の「青空文庫」には、さっそく江戸川乱歩「二銭銅貨」が共有された。 今後も乱歩作品がどんどん共有されていくだろう。 とはいえ、乱歩は多作で、作品数が多い。 どれから読もうか迷ってしまう。 書きに書いたので、正直なところ駄作も多い。 乱歩傑作群を読んだ後であれば、乱歩らしさや愛着から駄作も味わい深く読めるが、やはり最初は傑作から読んだほうが出会いとしてはスムーズだろう。 そこで、乱歩作品傑作ベスト3を選んでみた。 ■『パノラマ島奇談』 乱歩の一部の作品はさすがにツッコまないと楽しめない。 小林少年が仏像に化けたり、ウサギに靴を履かせて足音で人がいるように偽装したり、鏡を使って人がいるように見せたりしちゃうのだ。 だが、馬鹿馬鹿さを遥か超えて想像力で読者をねじ伏せる大傑作が「パノラマ島綺譚」だ。 主人公は、死んだ大金持ちとそっくりな男。
情報系の学生さんなどが株をやってみたくなるというのはTLを見ていてもよくあることだと思います。 しかし、情報系の方が予備知識なく株や為替の取引に手を出そうとすると、ついつい時系列データをニューラルネットワークにぶちこんで予測をはじめたりなど、気がつけばコンピュータ占星術の世界に突入してしまうことが多いようです。 教授が、「株をやりたいんだったらまず10冊本を読んでください。読み終わったら好きにやってもいいです。」と言っていましたが本当にそのとおりです。それに、プログラマなんだから、車輪の再発明は避けたいです。 そこで今日は皆さんが占星術の誘惑を跳ね除け、株投資をはじめるまでに読むべき10冊をピックアップしました。 ウォール街のランダム・ウォーカー ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理 作者: バートン・マルキール,井手正介出版社/メーカー: 日本経済新聞
Stay BOOK AND BED TOKYO is a hostel with the concept of "a bookstore where you can stay". You could immerse in 4000 books stored in the large book room, fall asleep on the bed and meet with other book lovers. Would you like to experience something unique exclusively available with BOOK AND BED?? Dayuse Not only could you enjoy night stays but also a nap on the bed and a relax in the book lounge.
10月21 亞書の謎 カテゴリ:亞書 事件でも何でもないのだが、最近ちょっと・・いや、かなり気になっているものがある。謎を追うものとしては、調査せずにはいられなかったのでここに取り上げてみようと思う。それはいったい何なのかというと・・・ 亞書1 [単行本]アレクサンドル・ミャスコフスキー亞書刊行會2015-02-23 この本である。亞書というタイトルで、Amazonでしか販売されておらず、 値段が64800円という本にしては異常な値段である。96まで巻数があるのだが、どれも1点しかないというのも不可解。なんといっても表紙が不気味ではないか。不吉な感じがしてならない。どういった本なのかなどなんの解説もなく、 わかっているのは作家は「アレクサンドル・ミャスコフスキー」という人物。名前からしてロシア人ぽいが、検索してもそれらしき作家が出てこない。この本しか書いていないようだ。ロシア語で検索すると
はじめに 9月4日(金)の夜から6日(日)にかけて、積読消化合宿というのをやりました。積読合宿とは、技術書なり小説なり、買ったことに満足して読み終わっていない本、いわゆる積読を消化することを目的に温泉旅館に篭って本を読むことです。 場所 温泉で有名な熱海にしました。理由は色々とあるのですが、 温泉があること 金曜日の夜に移動しても十分早い時間に到着すること 料理が美味しそうなところ といった感じで適当にネットで引っかかった場所を選択して、泊まることにしました。今回は湯宿一番地さんにお世話になることにしました。 www.yuyado-ichibanchi.jp いわゆる開発合宿ですと、 無線LANが整備されていること 机と椅子があること って言ったこともポイントになるのですが、各人思い思いの本を読むだけでしたらそういう点は考えなくてOK。普通に旅行気分で行きました。 本 今回、読もうと思って
最近は紙の本を読むようになったんですよ。主に小説。 ちょっと前まで、「本は電子書籍以外では買いたくないな〜」と思っていたんだけど、実は書店でふらふらしながら気になった本を買うというのが結構好きなので、頑なに紙の本を拒むことで、そのへんのフラストレーションがじわじわ溜まっていることに気付いたんですよね。 だから、いっそのこともう買ってしまおうと。紙の本を。いまは中村文則さんの本を読んでいます。中村文則さんは、前に読んだ又吉さんの『第2図書係補佐』の巻末で又吉さんとの対談相手として出てきていて、ずっと気になってたんですよ。 何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫) 作者: 中村文則 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2012/02/17 メディア: 文庫 クリック: 43回 この商品を含むブログ (25件) を見る そういう経緯で、最近は吉祥寺の啓文堂書店とか、TSUTAYA(蔦屋書店じゃない方
こんにちは。 おっさんなので(?)少年漫画よりも青年漫画、特に歴史漫画が大好きです。歴史漫画といえば、日本の歴史や中国の歴史(三国志とか)が人気になることが多いような気がします。わたしの場合、教科書には中々載らない、載ったとしても1行2行の西洋の歴史を取り上げたものが大好きです。 ここ暫く、漫画を読む時間すら忙しかったのですが、一段落しましたので、今まで読んできたものの整理も兼ねてご紹介していきたいと思います。 ご参考になれば幸いです♪ ヒストリエ [まとめ買い] ヒストリエ(アフタヌーンコミックス)[Kindle版] posted with ヨメレバ 岩明均 Kindleで購入 Amazon[書籍版]で購入 蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺
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