知財法務・本音のアウトロー事件簿[第3回] ネット上でパクリ疑惑が寄せられたら、戦え! 作家・企業知財法務実務家 友利 昴 氏 ―現役知財法務部員が、日々気になっているあれこれ。本音すぎる辛口連載です。 ※ 本稿は個人の見解であり、特定の組織における出来事を再現したものではなく、その意見も代表しません。 自社商品にネットでパクリ疑惑が!? 『エセ著作権事件簿—著作権ヤクザ・パクられ妄想・著作権厨・トレパク冤罪』(パブリブ、2022年)という本を出すことになった。このサブタイトルの圧といったらどうだろう。有斐閣からは、多分絶対に出ることのないタイプの法律書である。正当な表現や著作物の利用行為にもかかわらず、不当に非難された事件や、“著作権者”側が敗訴した裁判例を集めて徹底批評するという内容である。 集めてみると結構この手の事件は多く、できるだけ面白おかしく読んでもらえるように書いたけれども、