前回では、ASP.NETにおける認証と認定について基本的な解説を終えたので、今回は実際的な解説に移ることにする。まずはWindows認証について解説していこう。 すでに解説したとおり、Windows認証を利用する場合、認証と認定の多くをIISやWindowsに任せられるので、コードで表現すべき処理はそれほど多くはない。特定のユーザーやロールに応じてアクセスを許可する、しない、という程度のアクセス制御であれば、主な仕事は「web.config」ファイルでの設定やACL(Access Control List:アクセス制御リスト)の構成ということになる。 最初のサンプルとして示すASP.NETアプリケーション「winauth」は、以下のようなものだ。認証されたユーザーならばだれでもアクセスできるdefault.aspx(図18.1)と、adminグループに所属するユーザーだけがアクセスできるa