景気対策は万全だから大丈夫――。政府は楽観的だが、世界経済の混乱ぶりを見るに、最悪のタイミングでの増税になることは間違いない。少しでも準備をしておかないと、大変なことになる。 世界経済のリスクが逆風に 10月1日、それは日本経済にとって重大なターニングポイントになる日かもしれない。 消費税が10%になるまであと1ヵ月となったが、日本政府、そして日本国民にとって想定以上の激変を、景気や日々の暮らしに及ぼすことになる恐れが出てきた。 まず、日本を取り巻く世界経済の大混乱だ。 経済評論家の加谷珪一氏は警告する。 「ここに来て、米中の貿易戦争が泥沼化の様相を呈しています。トランプ大統領が中国への制裁を叫ぶ度に米国の株価が暴落、巻き込まれる形で日本の株式市場や為替も乱高下を繰り返しています。 中国や欧州でも景気の減速が鮮明になりつつあり、ドイツではリセッション(景気後退)の危機すら囁かれるようになっ