先日テレビを見ていたら、人名の名字にJIS第3水準漢字が映っていました。 「野㞍」と画面に映っていました。「のじり」という名字だそうです。この「㞍」はJIS X 0213の第3水準、面区点番号1-47-63です。「尻」の異体字ですね。UnicodeではCJK統合漢字拡張AのU+378Dにあります。最初に作ったCJK統合漢字にはなくて後から追加されたということになります。 漢字において点の有無は別字になることもあればならないこともあります。単に運筆の調子を整えるために点を打つこともあるそうで、そういう習慣を知らないと特に意味のない形の違いで悩んでしまいそうです。今回の「㞍」がどういう経緯で成立したかは知りませんが、そうしたものの一種かもしれません。