「組込み開発者はもっと報われなければいけない」,トロン技術者認定試験に込める思い 東京大学教授,T-Engineフォーラム会長 坂村健氏 日本で一番使われている組込みOS「トロン」。その知識や技術力を測るための「トロン技術者認定試験」は,これまでT-Engineフォーラムとトロン協会の会員向けだけに行われていたが,いよいよ2008年9月28日から一般向けの試験が始まる。それに先立ち,トロンの生みの親であり,この試験の創設者である坂村健氏(東京大学教授,T-Engineフォーラム会長)に,試験に込める思いや海外展開について語ってもらった。(聞き手は,中西 佳世子=日経BPソフトプレス,中條 将典=ITpro) 今回「トロン技術者認定試験」の受験者枠を一般にまで広げました。この試験の狙いについて教えてください。 この試験の導入によって私は,組込み業界で働く人たちにインセンティブを与え,業界全体