男性料理人らが2005年ごろ、神戸に修業に来た際の写真。メリケンパークで笑みがはじける(松平寿史さん提供) ロシアの軍事侵攻が続くウクライナ南部の港湾都市オデッサに、老舗の日本食レストランがある。その名前は「神戸」。神戸市東灘区にある料理店「花里」の松平寿史さん(59)が、レストランのスタッフに日本食を教えた。侵攻後も弟子たちと連絡を取り合い、「私たちは料理人。武器を持って戦わないでほしい」と訴え続ける。 記者が「神戸」を知ったのは侵攻の直後。神戸市に拠点を置く新聞社としてつながりを感じ、「大丈夫ですか」と直接、レストランにメールを送った。 半月がたった今月16日、店のディレクター(店長)がロシア語で返信してくれた。店名は神戸市にちなんで付けられたという。営業を始めたのは阪神・淡路大震災があった1995年。ウクライナでも老舗の日本食レストランだった。 店のテーブルや椅子、鉄板などは全て日本