残念ながら、同じロジックは日本の宝くじには使えなさそうですが...。 北米では、宝くじは年間700億ドル(約5.7兆円)産業です。これは、映画興行と音楽とポルノを全部合わせたよりも大きな市場です。そんな宝くじ産業の根幹を揺るがす事件がありました。地質統計学者のモハン・スリヴァスタヴァさんが、カナダのスクラッチ式宝くじで「当たり」の券を見分ける方法を発見してしまったのです。 今月号のWIREDに、スリヴァスタヴァさんの話が載っています。彼は普段、金鉱の候補となった鉱山で採掘された石のサンプルを見て、その山でどれだけ金がとれそうか判断する仕事をしています。その仕事のときと同じ頭の使い方で、彼はカナダのTic-Tac-Toeというスクラッチ式宝くじの当たり券を90パーセントの確率で見破る手法を編み出しました。 その手法の前に、Tic-Tac-Toe(や、北米でよく使われているスクラッチ式宝くじ)