高速道路の最初の区間が開通したのは半世紀前。 その後、高速道路は国内に張り巡らされ、日本の経済を支えてきました。 しかし、今では、コンクリートのひび割れや鉄骨の腐食が目立つ区間が増え、抜本的な「老朽化対策」が課題になっています。 大規模な更新をどう進め、費用をどう手当するのか? 経済部の市原将樹記者が解説します。 “手術”が必要!? 「“薬”や“注射”ではなく、思い切った“手術”が有効なのではないか」。 高速道路会社の担当者は、高速道路を人体に例えてこう表現しました。 すでに満身創痍の状態で、思い切った手術が必要だというのです。 東日本、中日本、西日本の高速道路3社は、22日、老朽化した区間の大規模な更新計画を発表しました。 それによりますと、▽特に老朽化が進んでいる上下線合わせて240キロの橋では「建て替え」が、▽橋やトンネルなど上下線合わせて1870キロの区間では「大規模