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「『虐殺器官』エピローグの「大嘘」とは何か?」 では作中の描写を照らし合わせ、「大嘘」の存在を立証した。お読みの方々にはおおむね納得頂けたようで何よりだ。 該当箇所を引用し、照合し適宜解釈する。結果として、誰もが気づく難易度となった。 ただしそれは、地道な作業を経ての話だ。決して普通の読み方ではない。 有り体に言えば、あの叙述トリックはかなり分かりにくい。気づかせるための技術が足りていない――そう思われても仕方がないバランスだ。 成功を「大勢の読者に気づかせる」とするなら、あの叙述トリックは失敗である。なにしろデビュー長編なのだ。いくら才人でも、そうした失敗があり得るようにも思える。 だが、作者の意図という点ではどうだろう? 読者に気づかせるのが二の次だったとしたら? 考え過ぎとも思えるこの説は、ゆえなき事ではない。真偽を確かめるため、まずは作家のデビュー前後から追うとしよう。 『虐殺器官
『虐殺器官』のエピローグには「大嘘」が存在している。 この事実は一時期まで有名だった。 2007年。刊行直後に読者(稲葉振一郎氏)が疑義を呈し、それに対し作者(伊藤計劃氏)が婉曲に答えた。そんな事件もあり、よく知られていたのだ。 しかしながら、肝心の「大嘘」とは何だったのか。具体的にとなると、意外に分かりにくい。 随所に痕跡らしきものはある。だがそのヒントは作中に散りばめられており、生半可なことでは掴めない。そう思っていた……つい昨日までは。 本日とある手法を試してみたところ、呆気ないほど簡単に「大嘘」の確認がとれた。またこの手法は、ほとんどの人が再現可能である。以下、手法とその結果を示す。興味を持った方は、まずは手法だけを試してみて欲しい。 必要なのは2つ。検索機能のある電子書籍アプリ、そして電子書籍版『虐殺器官』である。 1・電子書籍アプリを立ち上げる 2・『虐殺器官』を開く 3・「英
死者の国とは悪夢であり、中盤以降のクラヴィスには心休まる存在でない ――そんな記事を以前書いた。 本稿はその続編にして増補版であり、全編を通してのクラヴィスと「死者」の関係を取り上げるものだ。 ・ 『虐殺器官』を通読して分かるのは、死者の国はあくまで全体の一エピソードということだ。そもそも「死者の国」とは、作品中盤までにのみ現れる言い回し」なのだから。 注意深く読めば、「死者の国」は最初から夢と示されている。
前回の原稿では『虐殺器官』の主役・クラヴィスの記述を追い、その大嘘を立証した。今回は『虐殺器官』読解の歴史に触れつつ、かつて流布した説について検討していく。 まずは刊行当時、読者と作者のやり取り要約からだ。 読者「クラヴィスは虐殺の文法について勘違いしているのでは?」(※1、末尾記載) 作者「その自己欺瞞については作中に書いてあります」(※2) この「勘違い」、あるいは「自己欺瞞」については 前回扱った 通り。何が起こるかクラヴィスは知っており、その上で虐殺の文法を振りまいたのだ。 無論、当時ここまで明確に解明された訳ではない。しかしともあれ、経緯を知る者には「クラヴィスは嘘をついている」との印象は残った。 やり取りから2年後。没後半年が経った2009年9月、「伊藤計劃『虐殺器官』の“大嘘”について」と題された文章が匿名投稿される。現在では投稿元から消えているものの、アーカイブからの閲覧自
映画公開直前、『AERA』(2015年10月26日号)に掲載された記事についての話です。 伊藤計劃ファンの間では比較的知られた記事ではありますが、事実面では「当時の新事実」「よく取材してる」と「それは違う」が同居しているため、カネにもならないのに 仔細に書いておく事にしました。 よく取材している記事とは思いつつも、執筆期間を誤解してる人が無限に出てきてるので煽りタイトルは勘弁してほしい所ですね……。 ※雑誌掲載時は「3作だけ残して早世 創作の力信じた作家・伊藤計劃」(目次、https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17476)「あなたによって語り継がれたい フィクションの力を信じた作家・伊藤計劃」(掲載ページ)でした。また、インターネットに存在するのは抜粋版で、掲載時からかなりカットされています。 ・ ○ 没後初めて、病名が正式
30代の弱者男性です。 土曜日に、コッテリとお偉いさんから怒られるパワハラ飲み会があった。 帰りに一人で、5000円ポッキリということで、無料案内所から、キャバクラへ。 5000円しかマジで持っていなかった。 女性から、ドリンク飲んでいいですか〜?と聞かれても、お金ないから厳しいです。と断った。 いやあ、そしたら、ドリンク入れないと、女性は怒り出すんだよなあ。 何度も何度も、ドリンク入れていいかと聞き続ける。 自分は、本当に5000円しか持ってないので、無理ですと言い続ける。 女性の主張としては、「ここは安いガールズバーじゃない(普通の繁華街のキャバクラだけどなあ)」、「話をするならドリンクを入れろ」、「私は態度変えないが、ドリンク入れないと態度変わる女性もいるから気をつけろ(思いっきり睨んで、態度悪くなったけどなあ)」との主張。 正直、意味がわからなかったんだけど、そんな世界なのか〜と思
AI開発者はネットに上がってる画像を好きに使っていいんじゃなかったの? 法律違反でもないのに叩くなんて「お気持ち」ではなかったのか? 【追記】 普段の「法律で認められるからw批判するのはお気持ち!」「国内で規制しても海外でー」みたいな姿勢はどこ行ったの? 今回で懲りてもうその理屈使わないなら別に良いんだけどさぁ ブコメの反論も全部「でも法律違反じゃないからお気持ちだよね」「日本でだけ倫理観気にしても海外に取られるだけ」で終わっちゃうよ? 差別?倫理?懸念?それ全部お気持ちでしょ? 【追記2】 ○○倫理的にアウトだからアウト? じゃあ何?新聞協会とかが「コンテンツ利用倫理」とか作ったら従うんか? ググって自分のお気持ち的に心地いい倫理を見つけてないでちょっとは自分で考えろよ
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