佐倉の「れきはく」に行った帰り、江戸川区・善養寺の「バラ展示即売市」のポスターを見て、久しぶりに小岩で下りた。
私はこのお寺のすぐ近所で生まれ育った。春は3月の植木市に始まり、5月はバラ・さつき市、夏はラジオ体操、盆踊り、秋は観菊、そして餅つき、除夜の鐘...
友だちが数人集まれば、みんなで善養寺に向かった。とりあえず、車を気にせず鬼ごっこのできる広さがあった。小さい頃は祖母に連れられて来た。少し大きくなると、ひとりで境内を探検するのも好きだった。墓地に入り込んだこともあるが、悪戯しようとは思わなかったし、怒られもしなかった。
半径2キロくらいの範囲で遊んでいると、どこにいても夕方6時の鐘が聞こえた。鐘が鳴ると遊びをやめて家に帰る合図だった。
ふと朝早く目が覚めてしまって、布団の中で、朝の6時の鐘を聞くこともあった。
私が今でも寺好きなのは、こういう育ちのせいではないかと思う。
昭和の時代の話である。
私はこのお寺のすぐ近所で生まれ育った。春は3月の植木市に始まり、5月はバラ・さつき市、夏はラジオ体操、盆踊り、秋は観菊、そして餅つき、除夜の鐘...
友だちが数人集まれば、みんなで善養寺に向かった。とりあえず、車を気にせず鬼ごっこのできる広さがあった。小さい頃は祖母に連れられて来た。少し大きくなると、ひとりで境内を探検するのも好きだった。墓地に入り込んだこともあるが、悪戯しようとは思わなかったし、怒られもしなかった。
半径2キロくらいの範囲で遊んでいると、どこにいても夕方6時の鐘が聞こえた。鐘が鳴ると遊びをやめて家に帰る合図だった。
ふと朝早く目が覚めてしまって、布団の中で、朝の6時の鐘を聞くこともあった。
私が今でも寺好きなのは、こういう育ちのせいではないかと思う。
昭和の時代の話である。