葵祭を見てきた。高校生のとき、古文の先生が「一度は見に行くといいですよ」と言っていたのを聞いてから、いったい何十年経っているだろう。毎年5月15日と決まっているので、土日にかかるとは限らず、なかなか行きにくかったのである。
朝、行列出発(10:30)の約1時間前に御所到着。すでに正面の建礼門周辺は十重二十重の人だかりだったが、人の少ない西南の角に陣取る。やがて、10時過ぎになると、西側の宜秋門から馬や人が出てくる。御所の南側に出てからが「本番」らしく、この角を曲がるまでは、なんとなく楽屋裏の雰囲気。行列の間合いを計りながら待機している。
歩きぶりも三々五々。
角を曲がるときちんとした隊列になる。およそ800メートルに及ぶという。
最後尾が出発したのは11時過ぎ。日程表によれば、11:15には出町橋に達しているはずなので、慌てて御所の北辺に当たる今出川通を西に進む。既に出町橋のあたりは人でいっぱい。河原町通を進んでくる行列の先頭が見える。先回りして、下賀茂神社の境内に迷い込んだものの、どこを行列が通るのか分からず、森の中(馬場道)をうろうろしていると、一段高い参道をしずしずと進んでいく行列が見え始めた。
やがて行列は鳥居の中に吸い込まれてしまったが、「社頭の儀」は有料観覧席でないと見ることができない。そこで、いったん境内の外に出て、出町柳で慌ただしい昼食。バスで上賀茂神社に先回りしようかとも思ったが、このあと13:15から始まる「走馬(そうめ)の儀」が気になって、再び下鴨神社に戻る。長い馬場を5頭の馬×3回、走らせる儀式。御所を出発する際は、白丁姿で馬を牽いていた人たちが、乗り手になる(彼らがほんとの主役なのね)。直線コースを走りながら、四方を鎮めるように、鞭を前後左右に大きくまわし、ほとんど後ろ向きになりながら、駆け抜けていく。終了後、褒美の絹が下され、騎手は馬上から鞭でその絹を受け取って肩に掛け、弓を引くようなポーズで礼を返す。絹の色は、上位から順に、緑・黄・赤・白・紫だったかな?
走馬の儀が終わると、行列はすぐに出発。私は、北大路橋で交通規制に捕まりかけるが、なんとかこれをかいくぐって、賀茂川堤へ。道路幅が狭いので、行列が間近に見られて嬉しい。行列のスピードは、いっこうに落ちない。みんな健脚だなあ。
行列には牛車が2台加わっている。斎王代と勅使のもの。ただし、斎王代は輿に、勅使は馬に乗るので、牛車には誰も乗っていない。行列を華やかにするために引き出されるもの。
…とは聞いていたのだが、牛車の御簾の陰に「一番搾り」の箱が。(すいません、あんまり可笑しかったので写真に撮ってしまった)
予定どおり、15:30頃、上賀茂神社に到着。ここは参道の左右に有料観覧席が広く取ってあるので、一般の見物客からは、あまり様子がよく見えない。勅使など重要な役どころを除いては、二の鳥居に到着すると、お役目終了らしい。烏帽子を取って(こらこら)煽いでいる若者が何人かいた。鳥居の内側で行われる儀式の終了を待つこと小1時間。再び執り行われる走馬の儀のため、勅使たちが砂利の参道(馬場)に面した馬場殿に着座する。
はじめに左右馬寮からの献上馬2頭が走り(勅使、山城使はこれで退席)、引き続き、賀茂の馬6頭が走る。一の鳥居から二の鳥居(社殿)に向けて、猛スピード。モタモタしているとカメラのシャッターが間に合わない。止まり切れずに社殿に突っ込むんじゃないかと思うような勢い。
全て終了したのが18:00くらい。結局、朝からひたすら行列を追いかけた1日だったが、全然飽きなかった(5/16記)。
朝、行列出発(10:30)の約1時間前に御所到着。すでに正面の建礼門周辺は十重二十重の人だかりだったが、人の少ない西南の角に陣取る。やがて、10時過ぎになると、西側の宜秋門から馬や人が出てくる。御所の南側に出てからが「本番」らしく、この角を曲がるまでは、なんとなく楽屋裏の雰囲気。行列の間合いを計りながら待機している。
歩きぶりも三々五々。
角を曲がるときちんとした隊列になる。およそ800メートルに及ぶという。
最後尾が出発したのは11時過ぎ。日程表によれば、11:15には出町橋に達しているはずなので、慌てて御所の北辺に当たる今出川通を西に進む。既に出町橋のあたりは人でいっぱい。河原町通を進んでくる行列の先頭が見える。先回りして、下賀茂神社の境内に迷い込んだものの、どこを行列が通るのか分からず、森の中(馬場道)をうろうろしていると、一段高い参道をしずしずと進んでいく行列が見え始めた。
やがて行列は鳥居の中に吸い込まれてしまったが、「社頭の儀」は有料観覧席でないと見ることができない。そこで、いったん境内の外に出て、出町柳で慌ただしい昼食。バスで上賀茂神社に先回りしようかとも思ったが、このあと13:15から始まる「走馬(そうめ)の儀」が気になって、再び下鴨神社に戻る。長い馬場を5頭の馬×3回、走らせる儀式。御所を出発する際は、白丁姿で馬を牽いていた人たちが、乗り手になる(彼らがほんとの主役なのね)。直線コースを走りながら、四方を鎮めるように、鞭を前後左右に大きくまわし、ほとんど後ろ向きになりながら、駆け抜けていく。終了後、褒美の絹が下され、騎手は馬上から鞭でその絹を受け取って肩に掛け、弓を引くようなポーズで礼を返す。絹の色は、上位から順に、緑・黄・赤・白・紫だったかな?
走馬の儀が終わると、行列はすぐに出発。私は、北大路橋で交通規制に捕まりかけるが、なんとかこれをかいくぐって、賀茂川堤へ。道路幅が狭いので、行列が間近に見られて嬉しい。行列のスピードは、いっこうに落ちない。みんな健脚だなあ。
行列には牛車が2台加わっている。斎王代と勅使のもの。ただし、斎王代は輿に、勅使は馬に乗るので、牛車には誰も乗っていない。行列を華やかにするために引き出されるもの。
…とは聞いていたのだが、牛車の御簾の陰に「一番搾り」の箱が。(すいません、あんまり可笑しかったので写真に撮ってしまった)
予定どおり、15:30頃、上賀茂神社に到着。ここは参道の左右に有料観覧席が広く取ってあるので、一般の見物客からは、あまり様子がよく見えない。勅使など重要な役どころを除いては、二の鳥居に到着すると、お役目終了らしい。烏帽子を取って(こらこら)煽いでいる若者が何人かいた。鳥居の内側で行われる儀式の終了を待つこと小1時間。再び執り行われる走馬の儀のため、勅使たちが砂利の参道(馬場)に面した馬場殿に着座する。
はじめに左右馬寮からの献上馬2頭が走り(勅使、山城使はこれで退席)、引き続き、賀茂の馬6頭が走る。一の鳥居から二の鳥居(社殿)に向けて、猛スピード。モタモタしているとカメラのシャッターが間に合わない。止まり切れずに社殿に突っ込むんじゃないかと思うような勢い。
全て終了したのが18:00くらい。結局、朝からひたすら行列を追いかけた1日だったが、全然飽きなかった(5/16記)。