ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

梅雨に差したい日本情緒満点の和傘。舞妓さんたちも愛用の和傘専門店、祇園の「かさ源」。

2012-06-12 | お気に入りの品

連日、小雨が降り続く梅雨の京都。今年は、昨年よりも、梅雨らしい天気です。
「雨降りでも、お外に行くのが楽しくなるような物が欲しいなぁー」と思ってるミモロ。
ある日、祇園に出かけた折に、ふと立ち寄ったのが、八坂神社にほど近い四条通沿いにある
和傘専門店「かさ源」です。


「ねぇ、いろんな種類のキレイな傘があるよー」と、店先から中を覗くミモロです。


「あのーちょっと見せてくださいー」とお店の中へ。


祇園にある「かさ源」は、文久2年(1862)の創業。この年は、寺田屋騒動などが起こった時で、京都には、坂本竜馬や新撰組が闊歩した時代です。まさに幕末の激動期に京都はありました。

「かさ源」にあるのは、和紙と竹で作られた和傘。その美しさは、外国人の賞賛する日本の工芸美のひとつです。


店の棚には、さまざまな傘が並んでいます。

たっぷりとした大きさのある和傘。相合傘をするにも十分な大きさです。和服には、ぴったり。なんとも情緒ある雰囲気になります。
価格は、1万数千円~。ここでは、昔からの職人さんが1本ずつ丁寧に製作。お土産物の中国製のものとは、風格が異なります。

「あ、小さな傘があるー」こちらは、ミニチュアサイズの傘。海外のお土産に好評だそう。

「あのーミモロにあう傘見せてください」
「ハイ、こちらなんかは、いかがですか?」と対応してくれたのは、このお店のお孫さんの青木ジュリアンさん。アメリカに暮らしていて、夏の間、お店をお手伝いしているとか。

ミモロは、さっそく差してみることに…。
ちょっと大きい感じですが、これなら雨にぬれなくて済みそう。

ミモロが、傘を見ているときに、お店を営む青木智恵さんが、ちょうど戻っていらっしゃいました。「あら、小さなお客様…気に入ったものは見つかりました」と。

「ハイ、小さな傘をひとつ頂こうと思ってます」とお返事。

「和傘は、濡れた傘の上を持って置きます。洋傘は、柄の部分を上に置きますね、でも和傘は、反対。また、和傘には、雨用と日傘用があって、雨傘を晴れた日に日傘替わりに使うと、表面の油が傷んでダメになってしまいます。また、日傘は、防水加工が弱いので、雨の日は差さないでくださいね」と。

近年、和傘の需要は減少し、「かさ源」のような和傘専門店は、京都でもめずらしいそう。それでも、やはり祇園など花街の芸妓さんたちや舞妓さん、また和服を着られる方々には、なくてはならない品です。

「今ね、この子がいてくれるので、外国人観光客の方々にも、よく和傘のことがわかっていただけるんですよ」と嬉しそうに語る青木さん。そばで、ジュリアンさんも、ちょっとはにかみながら微笑みます。

店の一角には、小さなぽっくりが。

「わーカワイイ!ミモロにピッタリかも…」とガラスケースを覗きます。

でも、ちょっと小さすぎるみたい…ミモロの足は、少し履くには大きすぎます。
「残念…」と、がっかりした様子。

「でも、素敵な傘見つけたから、梅雨も楽しく過ごせるねー。早く雨が降らないかな?」と、包んでもらった小さな傘を持って嬉しそうなミモロです。


八坂神社に参拝の折、ぜひ立ち寄ってみて下さい。和傘の魅力に惹きこまれますよ。


*「かさ源」京都市東山区祇園町北側284 電話075-561-2832 10:00~21:00 無休 八坂神社に至る四条通の北側にあります。






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