ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「茅の輪」で清める罪穢れ。夏の習慣、「夏越の祓(なごしのはらえ)」。季節の和菓子「水無月」も。

2012-06-28 | 祭事・神事・風習

6月中旬ころから、京都の神社には、大きな草で編んだ輪が置かれます。
これは、「茅の輪」(ちのわ)と言って、茅(チガヤ:イネ科の植物)を使ったもの。
「ホント、いろんな神社にあるねー」と、ミモロは、神社を訪れるたびに、この輪を目にしています。


先日、訪れた「上賀茂神社」にもこの通り。

この「茅の輪」は、6月30日に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」という、1月から6月までの罪や穢れを祓い、息災を祈る神事に使われます。
後半の半年は、大晦日の「年越しの祓」で清められるそう。2つを総称して「大祓の儀(おおはらえ)」と呼びます。

さて、この「大祓の儀」の歴史は、古く、人々の罪と穢れを祓うため、701年の「大宝律令」で正式の宮中行事に定められたとか。応仁の乱以降は、廃絶したものの。、宮中では、元禄年間に復活、また明治時代になって、旧儀の復活から、全国の神社で行われるようになったそうです。


「奈良の三輪神社でも、東京の日枝神社でも、やったことあるよー」と、ミモロは、前に訪れたことがある神社を思い出しました。
きっと、みなさんのご近所の神社でも、行われているのでは?


「ちょっとミモロも通ってみよう…半年の穢れが清められますように…」と。

特に「夏越の祓」は、梅雨や暑さで、昔、天然痘などの疫病が都に流行った時に、「茅の輪くぐり」が、疫病除けになったと言われます。

「病気にならないように、しっかりくぐらなきゃ!」と、ミモロは真剣な面持ちで、輪の中へ。


「茅の輪くぐり」は、輪を八の字を描くような感じで回ります。「えーっと、まず左側を回って、輪の中をくぐって、それから右側に行って、もう一度輪をくぐって、それから最後に、もう一度左を回ってから、輪をくぐってお仕舞…フムフム」。そばに掲げられた看板で、学びます。

さて、看板には、「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 のぶといふなり」との言葉が。これは平安時時代の「拾遺和歌集」に詠われているもの。

「長生きもできるんだって…」と、いっそう気合を入れて、茅の輪くぐりをするミモロです。

6月中は、いろいろな神社にある「茅の輪」。
「ここにもあるー」と東山の「八坂神社」でも。

「病気にならず、長生きできますように…美味しいものがたくさん食べられますように…」とミモロは、願いつつ、「茅の輪」を見つけると必ずくぐる6月です。


さて、「夏越の祓」では、「水無月」という和菓子を食べるのが、京都の習慣。

「水無月」は、ういろう生地小豆がのった和菓子で、三角形をしています。
小豆は、悪霊祓いの意味があり、また三角形は、氷を表す夏の時期の和菓子です。

昨年も食べたミモロ「このお菓子を食べると、夏って感じだよね」と、冷たいお茶をともに、夏の味を楽しみました。





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