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『グレート・ギャツビー』(読書メモ)

フィッツジェラルド(野崎孝訳)『グレート・ギャツビー』新潮文庫

舞台はニューヨーク郊外。

証券会社に勤める「僕」の家の隣りに、ギャツビーが住む大邸宅がある。

そこでは夜な夜な豪華なパーティーが開かれているのだが、ギャツビーの素性は謎に包まれている。

ちなみに、ギャツビー自身はグレートとは言えない人物なのに、タイトルが『グレート・ギャツビー』であるのが不思議だった。

解説を読んでいると、作者のフィッツジェラルドも、つけたタイトルに納得がいかなかったようである。

本作を読んで感じたことは、人間の持つ「光と影」。

ギャツビーは、とても純粋な面と、冷酷な面を持っていて、それが同居しているのだ。

しかし、純粋な面を掘り下げていくと、そこには「自己中心性」があるため、人生の歯車がかみ合わなくなる。

人間はたいてい自己中心だが、それを抑えることが大事になるな、と感じた。
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