クラウドコンピューティングとして、HaaSやPaaSを行う意義について、
技術的には語られるけど、一般的には、もっと経営陣にとって関心の高そうな
財務面について、語っていないようなので、まとめてみる。
■HaaS、PaaSは費用化できる
HaaS、PaaSは結局、ハードウエアやプラットフォームを借りるだけ、極論すれば、
レンタルサーバーとたいして変わらない。
そのため、レンタルサーバー同様のメリットを享受できる。
それは、ハードが固定資産=減価償却の対象にならず、費用対象になること。
減価償却がメリットになる場合もあるけど、デメリットになることもある。
それは、償却期間中に買い換えたい場合。破棄して新しく買い換えたりすると、
そこで全部償却しないといけなくなる。
その点、使った分のみ費用化するHaaSのほうが、プロジェクト終了やマシン陳腐化による
ハードの破棄(HaaSだと契約解除)もしやすくなる(契約期間をそんなに長くとらなかった場合)。
■土地代、引越しなど
大きなサーバーをおくには、それだけの場所が必要。
HaaSなどにすると、その部分の出費がない。
ということは、固定費部分を小さくできるため、
利益を出しやすくなる。
もちろん、大きなサーバをおき、電源工事などをする場合、
引越しするのに大変、場所が限定されるなどの問題もあるけど・・・
■利用者の数、場所の変更に対応しやすい
景気の変動によってサーバー利用量はかわる。
また、在宅やプロジェクト実施場所を変更したいとき、
社内サーバーでは、めんどう。
こういったときにHaaSは便利。
景気変動に応じて、サーバー契約を減らしたりできるし、
また、事務所閉鎖、従業員移動した場合、サーバーを移さずに、
即事業が開始できる。
■管理者の人件費
さらに社内に置く管理者を減らせる。その分の人件費を考えると。。。
むしろ、こーいった財務的理由から、HaaS、PaaSなどのクラウドへの移行を
提案したほうが、経営陣には、通りやすいんじゃないかなあ?
具体的な数字も挙げやすいし・・・