こんばんは。
クリアコートを終えて、これから本格的にウェザリングの開始です。
クリアコートが乾いたら、いつもの様に油絵の具を使って、少しずつ「洗っても落ちない汚れ」を加えて行くのですが、今回はイメージとしてスターウォーズに出てくる反乱軍で使われている様なメカ を目指そうと思っていました。
そこで、いざウェザリングに入る前に色々と資料を見てみたのですが、、、自分が頭の中で映像を浮かべて「こんな感じで仕上げよう」と思っていたのと、かなり違います。
SWは定期的に見ているし、資料を眺めることも良くあるのですが、やっぱりぼぉ~っと眺めているだけだと、ちゃんと頭には正確なイメージは残っていないもんなんだなぁ と思いました。
頭の中では、それはもう ボロッボロのドロッドロでギットギトのハッゲハゲ くらい派手に汚し塗装が行われているイメージだったのですが、いざ参考にしようという目線で見てみると(いや、普通に見ても)、凄く繊細なウェザリングがなされていて、とても私に真似出来る様なものではなく呆然としました。
やっぱりあれは神様の仕事です。
という訳で、最初に白状してしまいますが まったくSW風にはならず、結局 私風 となってしまったウェザリングを、順を追って載せて行きます。
最初に、水垢や錆が垂れたような跡を重ねます。
横のカメラの周りの部分も、コクピットハッチと同じ表現を加えています。
デカールをデザインナイフで剥がしたり(これはクリアコート前に処理してあります)、被弾跡も少し色を載せました。
外装パネルの隙間が広く見えますが、工程によって外すこともあるので、今は軽くはめているだけです。
腕にも墨入れと、若干の汚れの滲みを加えました。
これは基本的にタミヤのエナメルを使っています。
薄めたエナメルをスジ彫りやモールドの角などに置いてやって、シンナーを含ませた綿棒でトントンしながら拭き取っていきます。
黒系を使えば水垢の跡っぽい汚れ、赤茶色やオレンジ系を使えば 同じ事をしてもサビの表現になります。
一通り滲み汚れを塗り終わったら、次はハゲチョロを加えます。
これも私はタミヤのエナメルを使っています。(ニュートラル・グレーを使いました)
各部の角や出っ張っているところ、良く動いてアチコチ当たりそうな所をイメージしながら、筆でペイントの剥がれを描き込んで行きます。
第一段階終了の腕部です。
本体。
(この写真だと薄くサビが流れたような跡が付いているように見える、、、かな?)
何かに当たって剥げた跡と、擦れてペイントが段々薄れて来たような跡、引っかき傷の様な剥げ等、単調にならないように色々と混ぜて塗っています。
ハゲチョロを上手く入れるコツは、、、、自分もまだ模索中です。
私が気をつけているのは、書き込む時に丸くならない事、出来るだけパターン化しないようにする事 くらいでしょうか。
なかなか剥がれた様に見せるのは難しく、グレーの点々を塗った様に見えてしまう事も多々あります。
あ、もう一点。
書き込む時の塗料の濃さにも気をつけています。
上塗りの塗装が剥げた跡なので、描き込んだグレーが薄くて下地(ボディーカラー)が透けて見えてしまっては、全く錯覚を起こすこと無く、上に薄くグレーを塗った様にしか見えなくなります。
逆に、あまり濃すぎると 隠ぺい力は上がりますが、角を出した細かい点々を描くのが難しくなってしまいます。
その加減が一番大事かもしれません。
主砲にも汚しを加えたので、本体に載せてみました。
濃いグレーの所は、雰囲気を変えて金属感を出そうと思い、シルバーでドライブラシをして、所々鉛筆で傷を書き込みました。
砲身部分は本体や腕と同じ様にハゲチョロを加えて、その上を鉛筆で擦って金属感を加えました。
あ、あとそれらの汚しを加える前に、エアブラシで濃いグレーの細縦縞を入れたり、スポットを吹いてムラをつけてあります。
パイロットやコクピット周りも、他と比べて浮いてしまわないように、汚しています。
(ピントが浅かったです、すみません)
ここまでで一度組み立てて、どんな感じかバランスを見てみました。
やたらと腕だけが汚れている とか、そんな事が無い様にバランスが崩れていないかチェックします。
次回、ここからもうちょっとウェザリングを加えていきます。