インフレが進行する懸念がアメリカで強まっているということについて、米山隆一さんのツイートです。
このツイートの元となったYAHOOニュースはそれほど多くのことを述べているわけではなく、上記の文章がほとんどです。
米山さんはツイッターでも色々と発言を繰り返しているためか、多くの反撃を受けていますが、ひるんではいないようです。
別のニュースでは日本の物価上昇率が2%を越えたそうです。
日銀が以前から目標としていた「物価上昇率2%」達成ですが、日銀からは勝利宣言などは出る見込みもありません。
もしもそんなことを黒田が言い出せば世間も総反発でしょう。
そもそもなぜこのような目標がまかり通ったのか。
それまでのデフレ状態がよほど骨身にしみていたのでしょうか。
しかしどうやら「デフレだから景気が悪い」とも言えないようです。
デフレであれば、国民のほとんどを占める給与生活者、年金生活者は安定した生活を送ることができます。
企業が儲からなければその給与原資も出ないということが言われそうですが、大儲けをしようとしなければ別に前期と同様の利潤さえ上げていればそれでいいでしょう。
それこそが「持続する経営」であるはずです。
インフレで困るのは社会の自然な変化以上の激変をもたらすことです。
時代に合わなくなった産業が衰退するとか、非合理的な経営が行き詰るといった変化はデフレでもインフレでも起きることであり、それで徐々に社会変化が起きていくのは仕方のないことでしょう。
しかしインフレの及ぼす激変はそれ以上のことを引き起こします。
もはやインフレなどと言うものの記憶も中年以下の人々には無いかもしれませんが、高齢者には嫌な印象がほとんどでしょう。
ところが、インフレが好都合な人々もいます。
悪いことに、そういった連中が社会では有力者となっています。
投資家や大企業、デイトレーダーという名の博徒、華々しくメディアに登場するような人々は高インフレのような状況は大儲けのチャンスでしょう。
そしてその連中の手先と化しているのが政治となっています。
まあ非常に厳しい状況ですが、この先しばらくはインフレ状態となっていくのでしょう。
それに輪をかけて悪影響を及ぼすのが低金利のまま据え置かれる日本から資金が逃げ出しさらに円安が拡大することです。
それに焼け石に水の対応で公的資金という名の赤字国債を際限なく投入する。
もう早く日本を崩そうとしているかのようです。