成人の日の前後に開かれる、以前は「成人式」であったものが、さすがに名前はそのままではダメということで「二十歳のつどい」などと改称してそのまま開かれるようです。
言うまでもなく民法改正で成人は18歳からと変更されたのですが、式の方は「20歳でやるもの」という固定観念が強固で、いくつかの自治体では18歳で開催という方向を打ち出したのですが、住民・関係者一同の猛反対を浴びました。
従来の「成人式」でもせいぜい市長や来賓が「成人の意識」について話をする程度で大して効果も期待できないものでしたが、「成人」と「20歳」が分離したことで、もう何の意義も無いただの催事になってしまいました。
18歳という、多くの人にとっては大きな人生の曲がり角を進み、そこから2年経ってきれいな着物やスーツを着て同級生と顔を合わせるという、それが決まりきった行事のように意識に深く刷り込まれ、さらに呉服店、貸衣装、美容院、宴会場といった関係業者も確立してしまえば、もう簡単には変えることもできなくなってしまいます。
それならば「成人式」は不要なのか。
18歳になった時に、成人としての権利や義務を改めて確認させることが不要なのか。
とてもそうは思えないのですが、「二十歳のつどい」の他にそれをやろうという動きも弱いようです。
まあ、今の20歳以上の大人でもとても「成人」という名にふさわしいとは思えない連中がほとんどですが、それでも無くしてよいものではないでしょう。