マウスコンピュータと大阪教育大学は1月30日、包括連携協定を締結した。それ以来、両者は中学校や高等学校のパソコン教室に設置する「PCの仕様」や「高性能PCで実現できる新しい学び」について、共同研究を行っている。
6月11日、その成果を披露する教育関係者向けセミナー「VR教材で実現する主体的・対話的で深い学び〜GIGA端末の活用と次世代PC教室の在り方〜」が開催された。筆者も参加してきたので、その様子をレポートする。
セミナーの冒頭では、大阪教育大学の岡本幾子学長が登壇し、大阪教育大学の概要と、マウスコンピューターとの包括連携協定に関する説明を行った。
大阪教育大学は、全国に幾つかある教員養成に特化した国立大学の1つで、2024年で創立150周年を迎える。私立大学を含めて、西日本における最大の教員養成大学でもあり、2022年には「教員養成フラグシップ大学」の指定を受けた(※1)。2025年4月には大学院に博士課程が新設される。
(※1)2024年現在、同大学の他に東京学芸大学、福井大学、兵庫教育大学(いずれも国立大学)が指定されている
同大学には学部生と大学院生と合わせて約4300人の学生が在籍し、教員志望者の教員就職率は99.5%と非常に高い。教員養成に特化していることもあり、付属学校/幼稚園も11ある(参考リンク)。
岡本学長は「日本の教育課題が縮図化している大阪において、多様な主体と協働しながら、教育DXとダイバーシティ教育を重点的に推進し、大阪から日本の教育を変えていく」と語る。
本大学とマウスコンピューターとの包括連携協定は、「教育研究の推進」と「地域発展」を目指して締結されたという。岡本学長は「マウスコンピューターは、学校教育の現場にPCを提供され、ICT教育の推進に貢献をなさっている。今回の特別セミナーを皮切りとて、教育課題の解決や学校教育の充実、教員の資質向上に関して、一緒に前に進んでいきたい」と抱負を語った。
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