写真:彰 伴治
地図を見る「宮沢賢治童話村」の入口は「銀河ステーション」。ここは銀河鉄道の夜の主人公ジョバンニと友人カンパネルラの宇宙の旅が始まった銀河ステーションのイメージそのもの。レトロでノスタルジックな照明とアンティークなベンチが雰囲気を醸し出し、壁には異次元の世界へ入ろうとする少年の絵が描かれています。
ここが銀河鉄道の夜の世界への出発地点です。
写真:彰 伴治
地図を見る園内には「天空の広場」「賢治の教室」「妖精の小径」「ふくろうの小径」「山野草園」、「賢治の学校」があり、写真は賢治の作品を様々な形で表現した展示があり、童話村の中心施設である賢治の学校。
写真では分かりずらいですが、地面には星座が描かれていてまるで夜空を歩いているかの様、そしてこの建物のゲートは近づくに連れて徐々に狭くなって行き、宇宙の世界に吸い込まれて行く感覚に包まれます。
写真:彰 伴治
地図を見る賢治の学校は「ファンタジックホール」「宇宙」「天空」「大地」「水」の5つのゾーンから構成されていて、写真は宇宙ゾーン。足を踏み入れるのを一瞬躊躇するほどまばゆい光のトンネルは、頭上に巨大なオオハクチョウが飛び、ワシやサソリなど銀河鉄道の夜に登場する星座が輝き、鯨の彗星が飛び立つ音が響き渡ります。
銀河鉄道の夜をお読みになったことがある方には、きっと「あぁ、これがジョバンニとカンパネルラが列車の中から見た風景なんだ。」と思われるに違いありません。
写真:彰 伴治
地図を見る賢治の学校を出るとたくさんのログハウスが並んでいます、そこが「賢治の教室」。賢治の教室では「植物」「動物」「星」「鳥」「石」に関する展示を行っていて、それぞれ分野の専門家でもあった賢治の研究成果を学ぶことが出来ます。
写真は星の教室に展示されているさそり座の紹介。古代ギリシャの森の乱暴者オリオンを懲らしめるために、神によって地上に送られたというギリシャ神話の一説が解説されています。銀河鉄道の夜に登場するさそりは体が燃えて死んでいきましたが、さそり座の心臓であるアンタレスは太陽より大きな恒星で、間もなく(と言っても宇宙スケールの話ですが。)寿命が来て爆発すると言われています。賢治はこのことを知っていたのですね。
賢治の教室は、それぞれ著名な写真家やアーティストがデザインを手掛けていて、星はライトアーティストの「ヤマザキミノリ」、植物はリボンフラワーアーティストの「くどう桂」、動物はペーパークラフトアーティストの「野田亜人」、鳥はオブジェ・アーティストの「針原修」、石は写真家の「秋山実」の作品です。
写真:彰 伴治
地図を見る銀河鉄道の夜でジョバンニとカンパネルラが乗った列車は、銀河ステーションを出てから最初の駅「白鳥の停車場」で20分間停車します。宮沢賢治童話村の白鳥の停車場も銀河ステーションから園内を出て少し歩いて行ったところにあります。
そこには木のベンチと賢治が愛用していたの同じ形の帽子が置いてあり、記念撮影に最適の場所です。また、コンテナの形のお店の店内は素敵なお土産であふれていて、特におすすめなのは銀河鉄道の夜のプラネタリウム製作を手掛けた「KAGAYA」のDVDやポストカード。賢治の作品を深く理解しグラフィックで鮮明に表現した作品にはただただ感動させられるばかりです。
いかがでしたか?
「宮沢賢治童話村」は賢治の代表作でありたくさんの漫画家やアーティストに影響を与えた「銀河鉄道の夜」の世界が堪能できる、賢治ファンならずとも一度は訪れて頂きたいスポットです。
また、更に深く賢治について学べる「宮沢賢治記念館」や「宮沢賢治イーハトーブ館」に隣接しているのであわせてご覧になり、お食事は記念館の向かい側にある「注文の多い料理店 Wildcat House 山猫軒」で取られることをお勧めします。
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(2025/1/26更新)
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