羅家
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羅候(らこう) (練国太子→練国国主・南蛮国王→南天王→戦死) 練国国主 羅鶴の嫡子。父親は兎頭人身だが、羅候自身は虎の耳を生やしていることから、母親似だと思われる。 父が五丈四天王 狼刃に討取られた後、練国の兵権を継ぐ。 当初は智国の従属下にあったが、次第に勢力を拡大する。南蛮国の王女 邑峻を娶り、地盤をさらに強固なものとする。智国の北伐の際に正宗の叔父 丁儀の手引により南天閣を奪取、幼い虎丸を智王に祭上げ正宗失脚に成功する。南蛮王の死後、その兵権をも受継ぎ、練、南蛮2国の盟主となり南天に揺ぎ無い地位を築く。 天下統一を実現すべく大軍団を率いて北伐を行う。六紋海で五丈と対峙するが、敵軍師 大覚屋師真の奇策に陥り、大敗を喫する。この後、多くの勇将や邑峻と死別したことで情緒不安定になるが、龍緒の激励や、実は生きていた邑峻の生還を受けて、大軍団の再建に乗り出す。 五丈の南征の際、二国共存を提案した竜緒を更迭する。さらに、大将軍 姜子昌の戦略を却下し、反対を押し切り自ら出兵するも惜敗し、南蛮国に撤退する。大軍団再建のために、南蛮国から膨大な物資を吸い上げようとして反感を買う。 大将軍 姜子昌の死を聞き、再度 五丈との決戦に打って出るが大勢を変えることが出来ず、最後は竜我により討取られる。享年27であった。 序盤では竜我と対を成す英雄として描かれ、度量の大きさを示すエピソードもあった。南天王になってからは傲慢さが目に付き、北伐の際は五丈国民の虐殺・奴隷化をけしかけていた。以後も些細な理由で重臣を誅殺あるいは更迭しては自軍を弱らせ、負けるたびに姜子昌や龍緒に慰められてようやく立ち直る。作中でも、師真からは「兵馬をもって有頂天になっている」、飛竜からは「野心を弄ぶことしかできない」と酷評されていた。その性格、行動からモチーフは項羽と思われる。 第22巻・巻末特別書き下ろし<竜王様の一日>のおまけ<南天王様の一日>では、竜我が真面目に政務(朝議と勉強は除く)をこなすのとは対照的に、政務そっちのけで朝昼晩通して邑峻と飲酒・惰眠するばかりである。 羅鶴(らかく) (練国国主→戦死) 羅候の父。兎頭人身の男。妻については不明だが、嫡子の羅候が虎の耳を生やしていることから、虎耳の女性であることだけは確かである。 比紀弾上の南征の際、家臣 姜子昌の反対を押し切り南天連合に参加する。五丈四天王 狼刃と対峙し奮戦するが、勢いを止める事が出来ず狼刃に討取られる。 邑峻(ゆうしゅん) (南蛮国王女→練国国主夫人→練・南蛮連合王妃→南天王妃→死亡) 南蛮王 琥瑛罵洲の一人娘。父親は虎頭人身だが、邑峻自身は兎の耳を生やしている 羅候とはもともと許婚の仲であった。練国と南蛮との連携を強化する為に羅候の許に輿入れする。北伐にも同行し、身重な体でありながら大鉈を振り回し大奮戦する。 六紋海で行方不明になるが、五丈軍に保護され、紫紋のもとに居候し友情を交わす。羅候の子を出産した後、練国へ帰還する。同行してきた大覚屋英真の和平工作に協力するが、羅候の天下統一への決心が固いことを知り、和平を断念する。 首都 大王里を放棄(の擬態)する姜子昌の戦略に猛反対し、結果として都落ちの一因となる。南蛮国に落ち延びた後も、実家たる南蛮王家より羅候を偏重し、仲介の労をとることはなかった。 最期は五丈に降ることを勧める羅候の意見を良しとせず死を選び、羅候によって最期を迎える。 軽挙妄動が見られる事が多い。上述の大王里放棄の策の取り下げ以外にも、隷属化した智の離反を招いたりと、彼女の行動が南天連合の滅亡の原因の一つとなった面は否めない。 羅候の子ども達 (南天王子→誅殺?) 邑峻が紫紋のもとに居候している間に産んだ、羅候の子。五つ子の男児。 羅候の死後、近習に連れ出されるが、五丈軍に捕縛される。「虎が五人ともなれば敵わない」と考えた竜我から誅殺するよう命令が出るのだが、誅殺される場面は描かれず、生死は不明。 羅真義(らしんぎ) (羅家一門、南天連合徐家溝守将→捕虜→南天連合武官→戦死) 羅候の一族。しかし羅家に見られる虎耳・兎耳は有していない。五丈の第二次南征の緒戦、撤退命令を無視し、徐家溝にて秦公旦軍と激突。しばらく虜囚にされていた。 最終決戦の直前、羅候を挑発すべく右耳を削がれ、南天軍の元に返される。屈辱をはらそうとする意気を羅候に買われ、新鋭艦 武王虎を預かるが、武運つたなく戦死する。 羅幕赦(らばくしゃ) (羅家一門、南天国武官→自害) 羅候の一族の長老。羅候の召集命令で一族郎党を引き連れて南蛮で合流する。老齢ゆえか戦闘そのものには参加していなかった。最後の突撃を図ろうとする羅侯に天守の扱いを任され、油をまいて火をかけたあと自害する。
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