眼鏡型カメラで法廷を無断撮影、「ドン・ファン」元妻の別事件の公判で…SNSに投稿「消すつもりない」
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「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家を殺害したとして殺人罪などに問われた元妻(28)の別事件の公判で、開廷前の和歌山地裁の法廷を無断で撮影した動画がSNSに投稿されていたことが、撮影者の男性への取材でわかった。裁判所の許可なく法廷内を撮影することは刑事訴訟の規則で禁止されている。男性は「地裁から削除を求められたが、消すつもりはない」と話している。
元妻は殺人罪などについて地裁で無罪判決を受け、検察が控訴している。一方、別事件では有罪が確定し、受刑中。
投稿された法廷の動画は約1分半。男性によると、昨年9月に開かれた元妻の別事件の開廷前で、裁判官と検察官、弁護士が黙ったまま着席している様子が映っていた。元妻は入廷前でいなかった。
動画の投稿先は「インスタグラム」や「TikTok(ティックトック)」など。男性は取材に「眼鏡型のカメラで撮影した。民主主義を成熟させるため裁判を公開すべきだと思った。(撮影禁止の)ルールを知らなかった」と話した。
地裁は「適切に対応している」としている。