ディス・イズ・カヴァー・ソング vol.5──柴咲コウ「ACTOR'S THE BEST 〜Melodies of Screens〜」
注目のカヴァー楽曲を紹介しながら、その魅力をディスカヴァー(発見)していく連載〈ディス・イズ・カヴァー・ソング〉。第5回は、柴咲コウの音楽活動20周年作品「「ACTOR'S THE BEST 〜Melodies of Screens〜」をご紹介。関連作品と併せて、ぜひチェックしてみてください!
柴咲コウ、音楽活動20周年
柴咲コウ「ACTOR'S THE BEST 〜Melodies of Screens〜」
役者として数々の名作の主演・ヒロインを演じてきた柴咲コウが、その主題歌や挿入歌を自らの歌声でカバーし、自身が歌ってきた主題歌や挿入歌も収録された、音楽活動20周年記念作をリリース。『GOOD LUCK!!』の主題歌、“RIDE ON TIME”(原曲:山下達郎)や『オレンジデイズ』の主題歌、“Sign”(原曲:Mr.Children)など様々なカヴァーが楽しめる今作。なかでも注目は、彼女の名前を一躍世に知らしめることになった映画『バトル・ロワイアル』の主題歌、“静かな日々の階段を”(原曲:Dragon Ash)。タイトル通り静かなイントロから始まり、柴咲コウのラップも楽しめる、壮大な楽曲に仕上がっています。『バトル・ロワイアル』の相馬光子を思い出しながら(まだ見てない人は見てほしい)、お楽しみください。
パリピEIKO!
関連作品 : EIKO「Dreamer」
adieu名義での音楽活動でも話題の上白石萌歌が、ドラマ『パリピ孔明』の役柄、EIKOとしてリリースしたのが今作「Dreamer」。幾田りらによる作詞・作曲“DREAMER”など、劇中で披露されたオリジナル楽曲を収録。シティー・ポップの名曲“真夜中のドア~Stay with me”(原曲:松原みき)や“サヨナラCOLOR”(原曲:SUPER BUTTER DOG)などのカヴァーも収録されているのですが、特筆すべきはCreepy Nutsの“堕天”のカヴァー。これがなんとも味わい深い楽曲でして。ドラマ『パリピ孔明』のファンも、adieuファンもぜひチェックしてほしい1枚です。
上白石萌音の歌声に導かれた編曲の妙
関連作品 :上白石萌音『あの歌-1-』『あの歌-2-』
上白石姉妹、姉の萌音の方も、ということで上白石萌音がリリースしたカバーアルバム『あの歌-1-』『あの歌-2-』の2作を紹介。『あの歌-1-』には全曲鳥山雄司が編曲を担当した70年代楽曲を収録。そして、80-90年代楽曲のカヴァー楽曲を収録した『あの歌-2-』は、大橋トリオ、内澤崇仁(androp) 、n-buna(ヨルシカ)、GLIM SPANKY、清塚信也、河野伸といった様々なアレンジャーが集結。上白石萌音の優しくシルキーな歌声と、抜群に「イイ曲」感溢れるアレンジでじっくり楽しめる作品です。