「セックスワークで『食う』」をテーマに掲げたセックスワーク・サミット2013(7月28日@歌舞伎町開催)では、セックスワークを専業、あるいは副業の「職業」として捉え、中長期的に生計を立てていく方法はあるのか、そしてそのために必要なこと、その方法について議論を深めていた。本記事は当サミットの発表の中から、セックスワーカーが健康に、安全に働けるようになることを目的に活動しているSWASHメンバーの要友紀子氏の発表の抄録をお送りする。セックスワーカーのために、当事者、経営者、周辺ビジネス、そして国、社会ができることとは一体なにか。(構成/金子昂) 最初にSWASH(Sex Work and Sexual Health)という団体をご存じない人もいらっしゃると思うので紹介しますね。私たちは、性風俗で働くセックスワーカーが、健康に安全に働けることを目的として活動している、当事者と支援者の団体です。9