民主党の小沢一郎元代表(69)の公判をめぐり、東京地検特捜部側が作成した虚偽の捜査報告書などの資料がインターネット上に流出した。司法の信頼性を根底から揺るがす事態といえる。民主党は7日から、小沢氏の党員資格停止処分解除の手続きを始め、検察官役の指定弁護士も9日に控訴の是非を最終判断する。これらに流出問題の影響はあるのか、また“犯人”の素性とは-。 掲載された文書は、(1)2010年5月17日に特捜部が行った石川知裕衆院議員の再聴取で虚偽の内容を記した捜査報告書(1通)(2)この日のやりとりを石川氏が隠し録音したデータを文字に書き起こした反訳書(1通)(3)当時の特捜部副部長ら上司が作成した証拠評価などの捜査報告書(5通)-の計7通で約160ページ分。 要するに、(1)と(2)を見れば、虚偽の具体的な内容が分かり、そのうえで(3)によって捜査の結論を読み取れるわけだ。原本のコピーが電子デ