月ができる時、地球がほぼ蒸発していた可能性が浮上2016.09.17 22:0511,505 福田ミホ 月の石と地球の石はほとんど同じ…ということは? 月が形成される起源についてはいくつかの仮説が提唱されてきましたが、中でも「ジャイアント・インパクト説」というのが今まで有力でした。地球に火星くらいの大きさの天体テイアが斜めに衝突し、バラバラになったテイアと地球の一部がまとまって月になったのだとする考えです。 が、1970年代にアポロ計画で採取された月のサンプルを再分析したところ、その衝撃は従来の仮説よりはるかに強大で、テイアだけでなく地球もほとんどが蒸発するほどだった可能性が高まってきました。Natureに新たに発表された論文によると、テイアが地球にぶつかる衝撃は「スイカをスレッジハンマーで叩くようなもの」だったらしいのです。上の画像は、その激しさをイメージしたものです。 これまでジャイア