カルロス・サインツ(フェラーリ)がピットエントリーの白線を越えたにも関わらず、F1ラスベガスGPのスチュワードは、ペナルティを科すどころか、調査すらしなかった。 サインツは27周目にボックスの指示を受けてピットエントリーを走行していたが、交換の準備が整っていないとの理由で突如、ステイアウトするよう命じられ、白線を乗り越えてコースに戻った。 その背後を走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、無線を通してサインツが規則違反を犯したとアピールしたが、一件が調査されることはなかった。 白線を横切ってペナルティが科されるケースは決して珍しいものではない。 例えば角田裕毅は2021年のオーストリアGPで、2度に渡ってピットエントリーの白線を跨いでピットレーンに進入し、計10秒のペナルティを受けた。 しかしながら、今回のケースはレギュレーション違反には該当しないものだった。 FIA国際競技規則(