中小企業の従業員や家族ら約3500万人が加入している「協会けんぽ」(全国健康保険協会)は27日の運営委員会で、2012年度の都道府県別の保険料率を決めた。 保険料率は保険財政の悪化を受けて全都道府県で11年度より引き上げられ、全国平均で10・0%(11年度比0・5ポイント増)となり、初の2けたとなる。 都道府県別保険料率の最高は、佐賀県の10・16%、最低は長野県の9・85%。保険料率の格差は0・31ポイントとなり、11年度より0・1ポイント拡大した。 保険料は、従業員ら被保険者と事業主が半分ずつ負担する。今回の引き上げにより、一般的な被保険者(月収28万円、賞与1・37か月分)では、平均で月780円保険料の負担が増える。新保険料率は、小宮山厚生労働相が来月認可して正式決定する。