都市部の自治体で深刻化する待機児童問題だが、タワマンの建設ラッシュが続く武蔵小杉ではさらに深刻だ。 川崎市中原区内での認可保育園の対象となる0歳から5歳の人口は1万4825人(昨年10月1日現在)。武蔵小杉駅周辺の再開発事業で高層マンションができ始めた10年前の1万2202人と比べ、2600人余りも増えた。 4歳児と9カ月の子どもを武蔵小杉周辺の認可保育園に通わせている別の主婦(32)も、「上の子がすでに通っていたので、なんとか下の子も同じ認可保育園に入園できた。でも、一次募集と二次募集を通じても、両親ともフルタイム勤務でも入園できない人も多い」と話す。 市も子どもの増加に対応するため、2010年に32カ所(定員2870人)だった認可保育園を今年4月1日現在で、69カ所(同5380人)にほぼ倍増させている。 タワマン購入者の中には子育て世代も多い。商業施設もファミリー向けが目立つ高橋浩祐し