少子高齢化により国内消費の伸びはかつてのように期待できない。日本企業のグローバル化の必要性が叫ばれているものの、特に非製造業のグローバル化の遅れは顕著だ。 東洋経済新報社の『会社四季報』2007秋号によると、上場企業の2006年度の海外売上高比率は全業種平均で10.6%。製造業は20.2%とグローバル化が進んではいるが、非製造業は3.1%と遅れが目立つ。 「いつまでも国内に依存していると大変なことになってしまう」と、野村総合研究所(NRI)のコンサルティング事業本部情報通信・金融戦略担当部長の吉川尚宏氏は警鐘を鳴らす。 NRIの予測によると、日本の人口減少だけでなく、世帯数の減少も始まり、内需頭打ちが鮮明になるのが2015年。日中のGDPの逆転や、ASEANに経済共同体が設立されるなど、経済の1つの節目を迎える。このままグローバル対応に遅れれば、世帯の減少や高齢化による支出の減少で、大きな
