レイヴ真っ盛りの時代に刊行された、ジョン・ラインドンの最初の自伝の最後のほうには、レイヴ・カルチャーは現実逃避でそれじゃ何も現状を変えないというお叱りの言葉が出てくる。この言葉を、ぼくはそのまま「どう思うか?」と、まだフッキー在籍時のニュー・オーダーの4人に対面取材で訊いたことがある。その答えは、まさにその通りだよね。でもね、現実逃避できるから素晴らしいんじゃないのかな、と、そのときの彼らは言った。 昨年、ブラック・ミュージックを専門に論評している音楽ライターの河地依子さんからいろいろ教えていただいたなかで、ぼくがもっとも深く納得したことのひとつに、P-FUNKの──今年河地さんよって詳述された書が刊行される予定なので、ここでは手短に暗喩的な説明にとどめておこう──そう、パーラメントの『マザーシップ・コネクション』の裏ジャケット。デトロイトのゲットーに浮かぶ宇宙船。あの宇宙船はゲットーにや
Best of 2016: Albums of the Year In 2016 the musical climate, much like the wider world, underwent many changes: from the peak of experimental-flavoured house and techno and the quietly forming rise of ambient, through to the influx of street-level politics within electronica, and the rejuvenation of traditional indie sounds moving deeper into more uncharted and underground-facing channels. We fee
「希望が無いとは感じていない」 - 現状から目を背けることなく突破口を見出すDJ Sodeyamaが抱く思い。Yusaku Shigeyasuが訊いた。
UKテクノ黎明期のロンドン周辺のアーティストとレーベルの歴史を振り返る
- Flare名義でのリリースとなる『Dots』ですが、聴いていて本当に1人の人が作ったように思えない幅広さがありました。まるで、子供が積み木で形を作っては壊して、また組み立ているような画が浮かんでくる作品でした。ケンさん自身は、この作品をどういったものにしようとされましたか? 今回のアルバムは、一言で言うと何も考えないで、その時に作りたいものを作った結果です。そういう意味では、今言われたことに繋がると思うんですけど、普段やっているKen Ishiiとしてのプロジェクトとか、昨年アルバムを出したMetropolitan Harmonic Formulasとか、そのプロジェクトごとにやろうとしていることは、目的がある程度最初に決まっていることもあるんですけれども、このFlareに関しては、もともと随分前にやったんで成り立ちとか忘れてしまった部分もあるんですけど(笑)。とにかく、いわゆるダンス
Home > Columns > 僕らがエレグラに行く理由- ――electraglide 2012、フライング・ロータス? オービタル? それとも電気グルーヴ? 2ステージを楽しみつくせ! 竹内:〈エレクトラグライド2012〉、いよいよ開催がせまって参りました。とりあえず、木津さんのお目当ては? 木津:今年で言うと、アンドリュー・ウェザオールとコード9の親父ズかな。 竹内:それは見た目的な話ですか?(笑) 木津:それも込みで(笑)。ウェザオールはヒゲ生やして圧倒的にセクシーになったから......。トゥナイトも超楽しみ。竹内くんは? 竹内:僕はフライング・ロータスです。あとは電気(グルーヴ)。 木津:おお! すごくいいエレグラ参加者だ! ちょっと先にそっちの話からしよう。そもそも、竹内くんはエレグラ初めて? 竹内:初めてです。というか、この規模の会場でダンス音楽を聴くこと自体、初めてです
2012年9月26日 17:51 今回、next33.com presents "shop33"に参加させて頂くにあたって、コラムをって事なので、自分との関わりについて語ろうかと思う。 自分の高校時代はマジで暗黒時代という他なかった。日々、学校生活を楽しんでる奴らと同じ空間に居ながらも、なんで自分がその楽しめてるグループに居れないのか、入っていないのか、という自問自答を繰り返す日々が続いた。 イケてるグループには当然入れない。かといって、筋金入りのゲーオタやアニオタの連中はそれはそれで同好の者同士、楽しそうにやっているが、自分はどうしてもそこにも馴染めなかったし、かといってヤンキーの仲間に入れるわけでもない。 もちろんインターネットなんて物は無いし、オンラインの世界なんていうのもまだ知らなかったから、特に所属するトライブも無く、ただただ日々ダークエナジー(SUBURBAN KNIGHTみた
http://www.wireweb.jp/12/ 20120825 WIRE 12@横浜アリーナ しばらく離れていたテクノ祭り「WIRE」。去年久し振りに足を運んだらなかなか快適だったので、今年も横浜へ。 auがスポンサーから離れ、サードステージは無くなり、3階スタンド席も開放されず。スピーカーの本数も減った。ステージも照明も減った。楽器メーカーのスペースもPioneerだけで、RolandもKorgも無い。色々と厳しい状況なのが見てとれる。電気グルーヴ/砂原/石野のアクトを全部早い時間帯に持ってきたのは正解だろう。そこだけ見て終電前に帰る人達もそれなりにいたのだろうから。 フェスといえばフェス飯。観たいアクトを諦めて、踊りつかれた体を休ませながら食べる安っぽいフェス飯が好きだ。フードコートは、牛すじ丼やケバブ、タイ飯など定番のフェス飯屋は何処も行列の人気だったが、唯一太極旗を掲げた韓国
二週間前くらいにCapsuleの公式サイトを見ていたら、この夏のライブ出演予定の中に「UMF KOREA」というフェスがあった。*1 この「UMF」自体は世界各地で開催されている大規模レイヴで、それの韓国版なのだが、メインクラスのアクトはSkrillex、Steve Aoki、Tiestoのようなド派手な人達だ。その中に混じって小さいながらもCapsuleの名前があることに驚いた。 シカゴハウスやデトロイトテクノ発祥の地にも拘らず、「アメリカではテクノが流行らない」というのが長年の定説で、アメリカのビルボードチャートを席巻するダンストラックは、大抵ヒップホップかR&Bだった。その流れがここ1、2年位で急激に変わり、EDM、エレクトロニック・ダンス・ミュージックが今のアメリカでは異常なブームとなっている。この「EDM」というざっくりしたジャンル名は、日本人の考えそうな「エレクトロニック・ダン
テクノの文脈に登場するアンセムを年表化してみました。ここでは流行した曲やシーンに大きな影響を与えた曲に絞って年表化しています。2000年代後半についてはスタイルの多様化、楽曲のミニマル化に伴いアンセムと呼べるものが少なくなっているため、ヒット曲、もしくは、シーンの新しい動きとなりそうな曲を集めてみました。楽曲の詳細からYouTubeの動画が見れます。(タイトルの頭に[-]が記載されているものは動画がありません。)曲ごとに音量の差があるのでご注意ください。 お気に入りに追加する
Perfumeがメジャーデビューした2005年当時、彼女達に付けられたキャッチコピーは「近未来型アイドルユニット」だった。それが、2006年のセカンドシングル「コンピューターシティ」では、「近未来型テクノポップユニット」となり、2007年の「Fan Service[sweet]」では、「テクノポップアイドルユニット」となった。 何が言いたいかというと、Perfumeの所属事務所Amuse、あるいは所属レコード会社徳間ジャパンは、彼女達を売り出すために、中田ヤスタカの作るその音楽を「テクノポップ」と呼んだ、ということだ。 この「テクノポップ」という言葉の起源には諸説あるが、1978年に阿木譲が編集長を務める「ロックマガジン」で使われ始めた、というのが一般的な説だ。そして、この和製英語「テクノポップ」、または略して「テクノ」の指す音は、ざっくり言うと「1980年前後のピコピコしている(シンセサ
http://d.hatena.ne.jp/inumash/20081020/p1 http://d.hatena.ne.jp/d0d1e/20081021 こちらの記事に触発されてしまったので、これを機会に自分でも一度知識を整理しとこうかなと思います。 テクノを聴き始めて10年近く経つので、なんか自分を振り返る意味でも面白そうだし。 http://kanasoku.blog82.fc2.com/blog-entry-8859.html ↑こういうの見ると、やっぱ曲がりなりにもガチでテクノと向き合ってる人間としては一言物申したくなるってもんだぜ!Strings of Lifeを1000回聴いてから出直して来い とりあえずYouTubeで見つかった曲をベタベタ貼っていきます。 追記(08/10/23):若干加筆・編集を加えました。 ここで述べるのは、あくまでフロアで機能する音楽としてのテクノ
rei harakamiの活動10周年を記念して、彼の手がけたリミックス&アレンジ音源を集めた作品集「selected re-mix & re-arrangement works 1(仮)」「selected re-mix & re-arrangement works 2(仮)」が3月18日に同時リリースされることになった。 詳細は未定ながら、夏にはリリース記念ライブイベントの開催も予定しているとのこと。いずれも人気アーティストの音源が収録された作品なだけに、リリースイベントも豪華な内容が期待される。 大きなサイズで見る(全2件) これら2タイトルは、rei harakamiのCD未収録音源やリミックス音源、そして彼がプロデュースやアレンジを行った作品群を一挙収録したもの。現在入手困難な音源や廃盤となっている曲などを集めて1枚に編集することで、アーカイブとして彼の足跡を一度に確認することが
年末なのでなんとなく特集組んでみます。最近のダブ・テクノはまあざっくり言えばベーシック・チャンネルのフォロワーでディープ・ミニマルと呼ばれていたりもしますが、近年CDリリースが増えてきてバラエティ豊かになってきました。まずはなんといってもUKレーベルModern Love勢。 Andy Stott / Merciless (Modern Love/2006) Deepchord pres. Echospace / The Coldest Season (Modern Love/2007) Rod Modell / Incense & Blacklight (Plop/2007) Claro Intelecto / Metanarrative (Modern Love/2008) Andy Stott / Unknown Exception (Modern Love/2008) どれも素晴ら
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