シリコンバレーで今、徐々に注目度が上がっている新領域は「生命延長」技術である。 スマホもタブレットもクラウドもIoT(インターネット・オブ・シングズ)もウェアラブルもシェア・エコノミーもすべてに手をつけ、その行き着く先が早くも見えてしまったところで、シリコンバレーのテクノロジー関係者は、生命という究極の領域に目を向け始めたようなのである。それらは、「アンチ・エイジング」、「生命延長」、「死の治療」などといろいろな名前で呼ばれているのだが、要はどうやって死なずにいられるか、ということへの関心だ。 その中心にいるのは、グーグルのトップたち。そうでなくてもグーグルは、超未来的な研究へ投資してきたが、昨年傘下企業として創設したカリコ・ラボは、まさに老化をストップさせる技術を開発することが目的。遺伝子操作によって昆虫やネズミの平均寿命を延ばすことに成功した研究者などが関わっている。同社は現在、ステル