立憲民主党代表選への出馬を表明する野田佳彦元首相=千葉県習志野市で2024年8月29日午前9時半、和田大典撮影 立憲民主党代表選への出馬を表明した野田佳彦元首相(67)が強調したのは、安倍晋三元首相との「約束」だった。旧民主党政権で首相を務めた野田氏にとって、安倍氏は2012年衆院選で政権を奪われた因縁の相手。その一方で、安倍氏が22年に銃撃事件で死亡した際は国葬で弔辞を読むなど思い入れも強い。政治を語り合った「好敵手」への言及には、再びの政権交代を目指す執念がにじむ。 党首討論で飛び出した解散宣言 「『勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん』と申し上げた。十数年たって、もう一回政権を取り戻すための道筋をつけることが私の役割ではないかと。その役割を果たしていきたいと思った」 29日朝。野田氏はいつものように駅頭でビラ配りをした後、地元・千葉県習志野市で出馬表明し、安倍氏への弔辞を引用した。さら