NHKで女性の結婚・離婚をテーマに今年4~5月に放映されたテレビドラマ「コンカツ・リカツ」の中で、行政書士が離婚についての法律相談に応じる場面があったとして、大阪弁護士会(畑守人会長)がNHKに抗議書を送付していたことが分かった。「弁護士以外が報酬目的で法律事務を扱うことを禁止した弁護士法に違反する」としている。 抗議書(6月9日付)によると、問題となったのは5月8日の放送分。清水美沙さん演じる女性が行政書士役の女性に離婚相談をしている場面で、夫から受け取る慰謝料などについてやりとりしていた。 行政書士法では、行政書士は民事上の書類作成の範囲で依頼人の相談に応じることができる。大阪弁護士会は「(ドラマでの行政書士は)法的手段に踏み込んだ見解を示し、職務権限を逸脱している」としている。 ドラマは他に桜井幸子さんらが出演。結婚や離婚に奔走する40歳前後の女性たちを描いた。【北川仁士】