人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』の特別編と銘打つドラマ24『それぞれの孤独のグルメ』が、テレビ東京開局60周年連続ドラマとして放送中だ。 シリーズ放送開始から12年目を迎え、シーズン11作目となった本作は、主人公・井之頭五郎だけではなく、さまざまな職業の人たちの独り飯グルメにフォーカスする新機軸を打ち出している。 それはシリーズの新たな方向性になるのか。第4話まで放送されたが、確かに食事と重なる人間ドラマが繰り広げられ、井之頭五郎の名食事シーンも盛り込まれることで、同作を人気シリーズに押し上げたポイントはしっかり押さえられている。 ただ、違和感がある。情報量が増えたことで、本来の持ち味が薄れてしまっているのだ。 多種多様な主人公と井之頭五郎の独り飯 『それぞれの孤独のグルメ』は、毎話さまざまな世代や職業の主人公が登場し、“誰にも邪魔されず、気を使わず、気の向くまま好きなものを食べる”従来