そこで連盟は、感染リスクに不安を覚える棋士たちの声に配慮して、2022年2月に「臨時対局規定」を定めた。その主旨は次のとおり。 《公式戦で対局者は、一時的な場合(食事をする、飲み物をとる、周りに人がいない、または2メートル以上離れている)を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。健康上のやむをえない理由がある場合、事前に届け出て常務会の承認を得る。規定に反したときは、反則負けとする。その判定は立会人が行う。立会人がいない対局では、立会人の任を代行する者が行う》 2020年のときは「お願い」だったが、2022年2月からは罰則をともなう「義務」となったのだ。 ちなみに囲碁団体の日本棋院では、マスクを着用しない対局者に対して立会人が警告を発し、従わない場合は反則負けにする決まりが制定されていた。つまり、イエローカードを経てレッドカードが出る。 2022年2月以降、マスク不要論を