中国・北京の人民大会堂で開かれた孫文生誕150周年記念大会で演説する習近平国家主席(2016年11月11日撮影)。(c)AFP/WANG ZHAO〔 AFPBB News 〕 中国の指導部の「核心」という称号を手にした習近平国家主席は、2つの任務を負っている。1つは、中国共産党から腐敗を一掃すること。もう1つは、経済の改革だ。 しかし、このレーニン主義政党が支配する腐敗した独裁国家の純化と強化に習氏が力を入れ続けていくと、2つの任務は互いに相いれないことが明らかになるだろう。 習氏は2014年、中国が直面している困難を次のように表現していた。 「地方と産業界における腐敗は密接に関係している。結託して汚職をはたらく事例が増えている。人事における権限の乱用と行政権限の乱用は重なり合っている。権力と権力を交換したり、権力をカネと交換したり、権力をセックスと交換したりすることが頻繁に行われている。